発見

最近、地元が工場地帯であることを発見した。

今まであまり意識してこなかったのだが、地元周辺をよく散歩するようになって、そのことに気がついた。

川沿いから少しそれたところに一歩足を踏み入れると、そこには暗闇の中にカーンカーンという音と煌々と光を放つ製鉄所がある。さらにその少し先には、昆布や煮豆で有名な食品加工会社の工場がある。

私が知らない地元の姿。20年ここで過ごしてきたというのに、はてはて…。

それだけではない。ある出版社の支部やコンクリート製造(?)工場もある。その昔はカップ麺で有名な食品会社の工場や鉛筆会社の工事もあったのだとか。

ますます、はてはてとなってしまう。そんなにも多くの工場に囲まれて私は今まで過ごしてきたのか。

いつだか川崎の工場地帯にバイトに行ったことがある。バイトを終え夜外に出ると、目の前には工場たちが放つ無数の眩い光の連なりがあり、瞬時に心を奪われた。工場のある街、いいなあと思ったものである。

それがなんと、私、工場のある街に住んでいるんだよ。もちろん、川崎には到底敵わないけれど。だけどそう思うだけで気持ちが浮き立つ。

今日も今日とて夕方散歩に出かける。行き先はもちろん、暗闇の中光を放つあの場所だ。