落下する午後

 今日はずっと家にいたので、外の暖かさを知らずに一日を過ごしてしまった。とても暖かかったとは。そろそろ花粉が気になり始める頃である。

 家の中はいつも寒い。殊に自室はシベリアの地さながらだ。一昨年ぐらいまではピンピンしていたヒーターも、今ではピクリともしない。触るとひんやりとする、ただのオブジェとして部屋の隅に陣取っている。

自室はこんな感じなので、大抵いつもリビングにいる。リビングは良い。ちゃんとストーブが稼働しているし、カーペットもある。自室とは天と地の差だ。(新しいヒーターなり電気毛布なりを買えばいいだけの話なのだが。)

 リビングにはテレビがあるので、昼食を食べながら録画してあった番組を二本観た。ぶらぶら美術館(石岡瑛子展特集)と落下の王国。 ぶらぶら美術館を見ていたら石岡瑛子という人のことがとても気になってしまい、その流れで彼女が衣装をデザインした落下の王国を観た。

 落下の王国はきっとかなり前、70年代とか80年代に公開された映画なのだろうと勝手に思っていたのだが、なんと2006年に公開されたものらしい。割と最近ではないか。なんでそんな昔の映画だと思っていたのだろう。

衣装目当てで観たけれど、最終的には物語そのものに引き込まれていた。現実と作り出した物語のあわいをさまよう感じが好きだった。あと、とにかく色が鮮明で、嫌な夢を見ているようでもあった。

 面白い映画を観たら何もしたくなくなってしまったので、その後はずっとごろごろしていた。良いものを観ると上の空になる。やらなけらばいけないことは山積みだが、まあどうにかなるだろう…。ああそうだ、冒頭のシーンで使われていた劇伴も良かったな。サントラは出ていないみたいだが。